言葉を知らないから

社会人ともなれば、文章がかけないでは済まされないことになります。 というのも、仕事では、話し言葉によるコミュニケーションのみではなく、様々な文書によるやり取りという、書き言葉によるコミュニケーションというものが不可欠となっているために、最低限の文章能力というものが必要になってくるからです。 ここで言っている文章というのは、小説家の書くような文学的な表現による文章のことなのではなく、あくまでも、自分の意志を相手に正確に伝えるための実用文としての文章、というものです。 また、そこには一定の書式というものがあり、相手や場合に応じての敬語の使い方といったものも必要とされることになります。 この文書のやり取りによるコミュニケーションは、以前ならば書類や手紙という紙に書かれたものであったわけですが、現在ではそこに、コンピューターによって扱われる各種の電子文書や電子メール、といった電子テキストというものも加わって、従来以上に文書を読み書きする機会というものが増えているわけなのです。 こうした文章を書くためには、何よりも基本的な言葉を知っていなければなりませんから、もはや言葉を知らないでは済まないのです。